53.LOOKUP関数


上記の表は、左の表の中に同じ商品が、いくつあるのかを数えたものである。
セルH4に、「=COUNTIF($C$4:$E$10,$G4)」と入力すると「2」と表示された。
COUNTIF関数は、指定した条件を、範囲の中にいくつあるのかを数える関数である。



上記は、3ケ月の売上回数を上位順に抽出したものである。
セルH13に、「INDEX($G$4:$G$10,MATCH(LARGE($H$4:$H$10,G13),$H$4:$H$10,0))」と
入力すると「ボールペン」と表示された。
これは、G4からG10までの商品名に対して、H4からH10に売上回数を表示したものを基に、
G13の売上1位を、H4からH10までの数値の大きい順に抽出した、一番目に大きい数値「6」の
行のG7の「ボールペン」を表示したものである。それをH15までコピーすると3位まで表示される。

58.COUNTIF関数で、表内の同じ名前のデータを数える。


上記の図は、右の表にある氏名が、左の表にあるのかを調べて、あると「継続」、無いと「新規」と
表示するものである。
セルM4に、「=IF(ISERROR(VLOOKUP(I4,$C$4:$C$9,1,FALSE)),"●新規","継続")」と入力すると、
「継続」と表示される。それをM11までコピーする。
VLOOKUP関数の引数は、「=VLOOKUP(検索値,検索範囲,データを取り出す列,エラーにするか
近似値を表示するか)」であり、最後の引数の「エラーにするか近似値を表示するか」の部分を、
「TRUE」又は「省略」すると、近似値が取得される。「FALSE」又は「0」を指定すると、同じ値が
ない場合には「エラー」を表示する。ここでは「FALSE」と書いてあるので、エラーが出力される。
そのエラーをISERROR関数が取得し、「エラー」なら「●新規」と表示し、エラーでなかったら
「継続」と表示している。
ISERROR関数の引数は、「=ISERROR(処理内容)」と指定する。

57.ISERROR関数で重複データを確認する
MATCH関数は、指定したデータが範囲の中で、何番目に位置するのかを求める関数である。



セルC3に、「=MATCH(C2,C6:C10,0)」と入力すると、「3」と表示された。
これは、C2の[検索値]「赤」がC6から数えて、下に3番目に存在することを示している。
B列の数値とは関係がない。
MATCH関数の引数は、「=MATCH(検索値,範囲,検索方法)」と指定する。範囲は、列でも
行でも構わない。但し、検索できる範囲は、1列か1行のみである。



C14セルに、「MATCH(C13,C17:G17,0)」と入力すると、「3」と表示された。
C17から数えて、右に3列目に「赤」があるからである。16行目の数値が関係ない事が
分かる。指定範囲の何番目にあるのかを示す関数である。
この表を見て、色名を入力すると、色番号を表示できないのかと、色々試みたが、
MATCH関数だけでは、表示することが出来ない。



上図は、セルC20に、「INDEX(C23:G23,MATCH(C19,C22:G22,0))」と入力すると、
「1」と赤色の色番号が表示された。
INDEX関数の引数は、「=INDEX(範囲,行位置,列位置)」と指定するので、範囲に番号抽出の
[行位置]の「C23:G23」を指定し、[列位置]にMATCH関数で「赤」に対する列位置「3」を
求めて「色番号」「1」を抽出することができた。



上記の表は、各学期の成績順1位から3位までの、氏名を抽出したものである。
セルI4に、「=INDEX($B$4:$B$13,MATCH(LARGE(C$4:C$13,$H4),C$4:C$13,0),1)」と
入力して、L6までのすべてのセルにコピーすると、I4からL6までに、学期別の1位から
3位までの氏名が表示された。
INDEX関数の引数は、「=INDEX(範囲,行位置,列位置)」で指定したデータを取り出す。
MATCH関数の引数は、「=MATCH(検索値,範囲,検索方法)」と指定する。
LARGE関数の引数は、「=LARGE(範囲,順位の数値)」と指定する。
だから、I4セルの式は、「LARGE(H4と同じ1位の値を、C4:C13の範囲から見つけて),
MATCH(その値と同じ値がある),INDEX(行を,B4:B13で探して、その氏名を表示する)」と
言うことになる。
尚、最下位を求めるには、「=INDEX(B4:B13,MATCH(MIN(C4:C13),C4:C13,0),1)」となる。
MIN関数の引数は、最下位と決まっているので、「=MIN(範囲)」と[範囲]だけ指定する。



上記の表は、上位合格率を入力すると、合格点を参照して、合格点に達している人の点数を
表示し、合格人数と合格者を抽出するものである。



G4セルに、「=IF(F4>=PERCENTILE($F$4:$F$13,$I$5),F4," ")」と入力すると、
上位45%以上の合格点に入ると合格判定列に表示される。
G4セルの式をG13までコピーすると、合格点の行だけが合格判定列に表示される。
PERCENTILE関数の引数は、「=PARCENTILE(範囲,百分率した値)」と指定する。
ちなみに、I7セルに、「=PARCENTILE(F4:F13,I5)」と入力してみる。
「=PERCENTILE(F4からF13の範囲,0.55)」となり、「256.45」と表示される。
これは、範囲内の値で45%以内に合格するには、合計点が256.45か、それ以上で
なければならない。「256.45」以下なら空白となる。



K4セルに、「=IF($G$14<ROW( )−3," ",INDEX($B$4:$B$13,MATCH(LARGE($G$4:$G$13,
       ROW( )−3),$G$4:$G$13,0),1))」と入力すると、「北川」と表示された。
K列には、合格判定得点の1位から順に、G14で示した合格人数が得点順に下方に表示される。
ここで、「LARGE(G4:G13,ROW( )−13)」の「ROW( )−3」の意味を見てみよう。



上記のL4セルに、「=ROW( )−3」と入力すると、「1」と表示されている。
これは、「ROW( )」と入力すると、現在のセルの行位置が表示される。現在の行位置は
「4」で、そこから「−3」すると「1」となる。これは、順位の1から順に数値を入れる
ためのもので、下の方へ数値を書かなくても、LARGE関数に順位の数値を入れるための
ものである。INDEX関数で、合格判定に得点が表示された行の、1位から順にG14の値分の
合格者の名前をB列から抽出して表示する。
では、「IF(G14<ROW( )−3," ")」の意味は何か。



上図がその理由である。前述の式の、IF関数の部分を削除した場合に、K列の枠を合格者の
人数変化に対応するために余分に空欄を作って、K4セルの式をコピーするとエラーが出る。
なぜなら、仮にL9セルに、「ROW( )−3」と入力してみると「6」になり、6位まで求める
様になる。だが、G14セルの合格人数は「5」だから、6位はないのでエラーになる。
エラーにならないようにするのが、「IF(G14<ROW( )−3," ")」である。
K列のセルで、G14の値以上の順位を求める式が入っても、G14の値の方が小さいとセルに
空白が入る。

56.MATCH関数とPERCENTILE関数
INDEX関数は、作成した表内の、行と列を指定してデータを取り出す関数である。


C4セルに、「INDEX(C7:C11,B4,1)」と入力すると、「3万円」と表示された。
INDEX関数の引数は、「=INDEX(範囲,行位置,列位置)」で、範囲内の指定した行と列の
データを取り出す。C7からC11の範囲から、B4の「4」行目に1列しかないので「1」列目
のデータを取り出す。尚、B4の順位は数値だけを入力する。



上図は、複数列のある表からデータを取り出すものである。
セルC16に、「INDEX(C19:E22,C15,C14)」と入力すると、「鎌田」と表示された。
これは、「C14」の「1」学年の「C15」の「3」組からデータを取り出したものである。
INDEX関数の引数は、「=INDEX(範囲,行位置,列位置)」なので、式では「C15」の行の方が
前に書かれることになる
55.INDEX関数
HLOOKUP関数は、項目名を左側の列に縦に並べた表から、データを取り出すものである。



セルC3に、「=HLOOKUP(B3,C6:F8,2,FALSE)」と入力すると、「紳士シューズ」と表示される。
HLOOKUP関数の引数は、「HLOOKUP(検索値,検索範囲,取り出す行,検索方法)」となる。
これは、B3セルの「コードNo」の「A002」を別表のC6からF8までを検索して、同じものがあれば、
その列の2行目のデータを取り出すと言うことになる。尚、FALSEは完全一致である。



D3セルの式で、「単価」を抽出している。データ取り出し行は「3」に変更している。
54.HLOOKUP関数
LOOKUP関数は、VLOOKUP関数と同じように、検索値を基に、別の表からデータを
取り出すものである。



上図は、C2セルに「品名」の「ハイヒール」を入力し、C3セルに「コードNo」を表示するように
関数を入力している。これは検索列をC列にし、取り出し列をB列にしている。
VLOOKUP関数では、検索列の右側列のデータしか取り出せないが、LOOKUP関数では、左側列の
データを取り出すことができる。もちろん、右側のデータも取り出すことができる。



もちろん、C2セルに関数を入力して、検索値をC3にしても正常に検索する。
「=LOOKUP(C3,C6:C8,B6:B8)」とC2に入力すると、C3の「ハイヒール」を検索値として、
B列の「コードNo」「W002」が表示される。
LOOKUP関数の引数は、「=LOOKUP(検索値,検索値を探す列,データを取り出す列)」となる。



但し、検索行は昇順に並んでいなくては、エラーになる。
VLOOKUP関数は、別に表から対応するデータを取り出す関数でもある。


上の見積シートに、下のシートのデータを取り出すものである。
見積書のコード番号を入力すれば、品名と単価が抽出されて、C列とD列に記入される。


見積書のC4セルに、「=VLOOKUP(B4,単価!$B$4:$D$9,2,0)」を入力すると、「BB」と
取得されたのが分かる。
VLOOKUP関数の引数は、「=VLOOKUP(検索値,検索を探す表,列番号,検索方法)」と指定する。
「列番号」には、取り出す列を指定するが、検索値を探す列を「1」(ここではNo列)から順に
右に、「2」列目、「3」列目となる。「検索方法」は、「FALSE」又は「0」を指定すると、
完全に一致するデータが検出される。又、「TRUE」を指定すると、一致するデータがない場合、
検索値より小さい近似値を検索する。C4セルは、C6セルまでコピーすることができる。
D4セルの関数は、「=VLOOKUP(B4,単価!$B$4:$D$9,3,0)」の様に、検索値を探す列が「3」
になる。D4セルをD6セルまでコピーできる。



但し、この式では「コード番号」の入力がない場合、エラーが出て見苦しい。



そこで、「IF(B5="","",VLOOKUP(B5,単価!$B$4:$D$9,2,0))」の様にIF関数を
追加すれば、未入力セルが空白にできる。
尚、「=IF(B5="","",VLOOKUP(B5,単価!$B$4:$D$9,2,0))」の引数の「2」は、
列位置を示しているので、C列のセルにしかコピーできないので、式を変更してすべての
列にコピーできるようにするためには、どの様にしたらよいのか。



上図のC4セルの式は、VLOOKUP関数の引数「2」をCOLUMN関数にしている。
「=IF($B4="","",VLOOKUP($B4,単価!$B$4:$D$9,COLUMN(B1),0))」とCOLUMN関数を
使用すると、すべての列とセルに式をコピーできる。
COLUMN関数は、引数にセルを指定すると、そのセル列番号が求められる。
「COLUMN(B1)」を指定すると、「2」が求められる。B1が相対参照なのでコピーすると、
その列の番号になる。「COLUMN(B1)」の「B1」は、B列なら行は何行目でもかまわない。



これは、C2セルに入力した「W004」と言う検索値に基づいて、コードNoを下の表から
検索して、C3セルに「品名」を表示するものである。
セルC3に、「=VLOOKUP(C2,B5:C10,2)」と入力すると、「パンプス」と表示された。
これは、C2の「W004」を検索値として、B5からC10の範囲で、B列を検索列として、
検索値と同じ値の行を特定し、その2列目の値を表示している。
だから、「VLOOKUP(C2,B5:D10,3)」と範囲と列の値を変更すれば、「13,000」と
表示される。



VLOOKUP関数の引数は、「VLOOKUP(検索値,範囲,表示する列,検索方法)」となる。
検索方法は、「FALSE」または「0」を指定すると、検索値がない場合は、「エラー」を
表示する。「TRUE」又は「1」又は、省略すると、検索値がない場合は、検索値より小さい
近似値を検索値を検索値として検索し表示する。



セルC3に、「W003」と入力してあるのに、下の表に無いので「W002」のC7の値が
表示されている。



だが、引数の「検索方法」を省略して、「=VLOOKUP(C2,B5:D11,2)」とC3セルに
入力するとC2セルに「W005」と入力していても、C3には「ハイヒール」と表示されている。
全然違う値である。これは、「検索方法」を省略するときには、検索列のB列はデータが
昇順に並んでいなければならない、と言う決まりがある為である。



検索方法に、「FALSE」又は「0」を指定すると、上図の様に正常に検索される。
但し、該当データがない場合は、エラーが表示される。



上図は、C2セルに入力した値を基に、下の表から、加算マイルを抽出し、C3セルに表示する
ものである。検索値と同じものが、検索範囲にない場合の処理を「TRUE」で指定している。
「TRUE」を指定すると、検索値と同じ値がない場合、検索値より小さい近似値を検索して
表示する。この場合「支払金額」の「12,500」が基準額列に一致しないので、それより小さい
金額「10,000」の行が抽出されて、その右側の列の「120」が表示される。
尚、基準値のデータB列は昇順に並んでいる必要がある。



上図の式の、VLOOKUPの部分だけを見てみると、
「=VLOOKUP($B3 & $C3,$I$3:$K$8,2,FALSE)」となっている。このように検索値を、複数セルの
文字列をつないだものにすることも可能である。
VLOOKUP関数の引数「検索値」にB列とC列をつないだものにする場合、それぞれの番地の間に「&」
を置く必要がある。
D3セルに、「=IF(OR($B3="",$C3=""),"",VLOOKUP($B3 & $C3,$I$3:$K$8,2,FALSE))」と入力
されている。「=IF(OR($B3="",$C3=""),""」の部分は、B列からC列に値が入力されていない場合に、
品名や単価を空白にするためのものである。
又、D3セルの式をE3にコピーできるように、「$B3&$C3」と絶対参照にしている。
但し、D3式をE3にコピーして、「2,FALSE」の部分の値「2」を「3」に変更してからE6までコピーする
必要がある。なぜなら、「品名」列は2列目、「単価」列は3列目であるから。



C列かB列が空白なら、「品名」と「単価」は空白になっている。


上図は、別表からキーワードの入力で、その文字列を含むデータを取り出すものである。
E3セルに、「=VLOOKUP("*" & D3 & "*",$I$3:$J$6,1,FALSE)」と入力すると、「叶ホ田電機」と
表示されている。
これは、D3セルの「石田」の前にある文字列すべて、プラスD3セルの「石田」プラス「石田」の
後にある文字列すべてを、別表の1列目から探し、それを表示すると言うことになる。
すなわち「梶v+「石田」+「電機」と言うことになる。



上図はF3セルに、「=VLOOKUP("*" & D3 & "*",$I$3:$J$6,2,FALSE)」と入力されている。
別表の2列目から、「西口」を抽出している。
絶対参照にしているので、下方のセルにコピーしても数式は変わらないで正常である。



上図は、Eドライブにある「商品単価表1.xlsm」と言うファイルの、「単価表」と言うシートの
データを、VLOOKUP関数で取り出したものである。



上記がEドライブに保存されている、「商品単価表1.xlsm」ファイルである。
[見積書]ファイルのC3セルに、
「=VLOOKUP(B3,'E:\[商品単価表1.xlsm]単価表'!$B$3:$C$9,2,FALSE)」と
入力されていて、「300」と表示されている。「'E:\[商品単価表1.xlsm]」の部分が
別のファイルが保存されている、ドライブとファイル名を指定している。
「商品単価表'!」この部分がシート名を指定している。「'」を忘れてはいけない。
これで、開いていない別のドライブにある、別のファイルからでも、データを取り出す
ことができる。



上記の左の表は、商品単価の順位を示したものである。右の表は、その中から単価の高い順に
品名を取り出したものである。
セルB5に、「=RANK(D5,$D$5:$D$12)」と入力すると、「5」と順位が表示される。
RANK関数の引数は、「=RANK(数値,参照範囲,順序)」となり、順序には高い方から数える(降順)
には「0」、低い方から数える(昇順)には「1」を指定する。省略すると降順になる。
セルB5を下方にコピーすると、12行までの商品の単価順位が表示される。



上記の右の表は、1位から3位までを抽出するものである。
セルG5に、「=VLOOKUP(F5,$B$5:$D$12,2,FALSE)」と入力すると、「E」と表示された。
一番単価の高い商品は、「E」と表示されたのである。
これは、F5セルの「1」をB5からD12の範囲検索して、その結果一致した行の2列目の「E]を
表示したのである。


H5セルには、F5を検索して、一致した行の2列目の金額を表示している。

52.VLOOKUP関数
VLOOKUP関数は、別の表からデータを取り出して、表示するためのものである。
VLOOKUP関数の引数は、「=VLOOKUP(検索値、コード表、取り出す列)」の様になる。


上記は、見積書シートに「婦人靴」と「紳士靴」のシートからデータを取り出して、
合計金額を計算するものである。



商品コード番号と数量を入力すれば、行データの表示と合計金額が計算される。





データを参照する「婦人靴」と「紳士靴」シートに、「コードNo」、「品名」、「単価」が
記入されている。見積書シートとデータ参照シートが分かれているので、データの変更が
自由で行の追加もできるメリットがある。「コードNo」列で「見積書」シートと連携されて
いる。



C4セルに、見積したい商品の「コードNo」の「M001」を入力する。
すると、B4セルの関数により「分類」に「紳士靴」と表示される。この関数は、
「=IF(C4=" "," ",IF(LEFT(C4,1)="W","婦人靴",IF(LEFT(C4,1)="M","紳士靴"," ")))」
これは、C4セルが空白なら、B4セルも空白にするものと、C4の文字列の左1文字目を判別して、
「W」なら「婦人靴」、「M」なら「紳士靴」と、参照するシート名を「コードNo」から
判別して表示している。



品名の表示は、B4セルが、参照シート名を表示したので、そのB4セルをINDIRECT関数で
設定して、VLOOKUP関数でシート名としている。
D4セルは、「=IF(C4=" "," ",VLOOKUP(C4,INDIRECT(B4 & " ! B3:D6"),2))」となり、結果
「シューズ」と表示される。
これは、B4セルの値のシート名「紳士靴」の、B3からD6の範囲で、コードNoの「M001」の存在
する行の、2列目の「品名」を取得して表示すると言うことになる。



単価の表示も同じように、B4セルをINDIRECTに設定している。
「=IF(C4=" "," ",VLOOKUP(C4,INDIRECT(B4&"!B3:D6"),3))」となり、取得列が3列目に
変わるだけである。「単価」が30,000と表示される。



数量が入力されると、「=IF(C4="","",E4*F4)」と、G4セルに書かれている関数で、「金額」が
表示される。「合計」はSUM関数で求めればよい。
尚、IF関数を使用することで、未入力の時にエラーが表示されなくて、表がきれいに仕上がる。
51.VLOOKUP関数とINDIRECT関数の組み合わせ
INDIRECT関数は、引数に指定したい文字列を、指定セルの値によって指定する関数である。


上図の様に、転記、8月、9月とシートが3枚ある場合を見てみよう。


C4セルに、「=INDIRECT($B$4&"!C4:G15")」と入力すると、「AA」と表示される。
これは、B4セルの「8月」と言う文字列のシート名の、C4からG15までを参照すると言う
ものである。C4セルをG15までにコピーすると、すべてのセルに値が表示される。



コピーしたG15セルの関数は、「=INDIRECT($B$4&"!C4:G15")」とC4セルと変わりがない。
INDIRECT関数の引数には、文字列を指定する必要があるので、シート名に続く「!」と「" "」
でくくり、間を「&」演算子でつなぐ。これは、文字列を入力したセルを指定するものである。
INDIRECT関数は、引数に指定した、文字列の入力されたセルでも、範囲でも参照する。
B4セルは、この内容を書き換えるだけで、そのセルの内容が参照される。だから、シート名と
同じ文字列が入力されることが前提となる。又、転記するシートは、B3からG15までの表範囲
でなくてはならない。



転記シートで、I4セルに同じ関数を入力しても、範囲外だからエラーになる。

50.INDIRECT関数
OFFSET関数は、基準セルから行数と列数を移動した、セルのデータを取り出す。


B2セルに、「OFFSET(B5,2,4)」と入力すると、「400」と表示される。
これは、B5セルから下へ2行目の、右に4番目の列の、セルを参照すると言うことになる。
引数は、「=OFFSET(基準のセル、移動行数、移動列数)」と指定する。
尚、移動行数と移動列数の値は、正の値を指定すると、下方向、右方向に移動する。
負の値を指定すると、上方向、左方向に移動する。



又、表の範囲を取得することもできる。
セルC3に「=SUM(OFFSET(H4,1,0,B3,1))」と入力すると、「3400」と表示される。
これは、OFFSET関数で、H4セルの1行下から、B3の値「4」で4行目までを範囲とする。
すなわち、H5からH8までを選択することになる。SUM関数でその範囲が合計される。
OFFSET関数は、一つのセルを参照するだけでなく、範囲を参照する事ができる。
その場合の引数は、「=OFFSET(基準のセル、移動行数、移動列数、行の大きさ、列の大きさ)」
のように、第4引数の「行の大きさ」、第5引数の「列の大きさ」を追加すると範囲を参照できる。

49.OFFSET関数
CELL関数は、セルの様々の情報を表示する。


セルC2に、「=CELL( 」と入力すると、検査の種類が表示されるので、「filename」を
選択して、キーボードの[Tab]キーを押す。


セルC2に、このファイルのパスと名前、シート名、セル番地が表示される。



セルC2に、「=CELL("format",B1)」と入力すると、B1セルの書式設定が表示される。
C2セルには、日付データが入力されているので、日付の「yyyy/m/d」の形式が設定されて
いる事を示す。







セルC2に、「=CELL("width",B1)」と入力すると、セルの列幅が表示される。但し、列幅を
後で変更しても、値は自動的に変わらない。再計算するには、「F9」キーを押す。

48.CELL関数
INFO関数は、エクセルやOSなどのシステムに関する情報を表示する。


セルC2に、「=INFO」と入力すると、引数が表示されるのでその中から選択して、
キーボードの[Tab]キーを押すと入力される。



セルC2に、「=INFO("DIRECTORY")」と入力すると、「ファイルを開く」画面で、
最初に表示される、現在作業対象となっている「カレントフォルダ」名を表示する。
47.INFO関数
ADDRESS関数は、行番号、列番号からセル番地を作る。


セルC5に、「=ADDRESS(C3,C4,4)」と入力すると、「E4」と表示される。
引数は、「=ADDRESS(行番号,列番号,参照方法)」と指定する。
「参照方法」には、「1」は絶対参照($E$4)、「2」は行のみ絶対参照(E$4)、「3」は
列のみ絶対参照($E3)、「4」は相対参照(E4)と規定されていて、この中から選んで指定
する。



「=ADDRESS(C3,C4,1)」と参照方法の引数「1」にすると、C5セルに「$E$4」と表示
される。同じ条件でも、引数の一部を変更するだけで絶対参照と相対参照のセル番地が作れる。
又、「=ADDRESS(4,5,1)」と書いても同じように「$E$4」となる。
46.ADDRESS関数
CHOOSE関数は、引数に指定したリストから、その何番目かのデータを表示することができる。


セルE4に、「=CHOOSE(B4,"東京","横浜","静岡","名古屋","大阪")」と入力し、
B4セルに「1」と入力すると、引数の1番目の「東京」が選択表示される。
尚、上の図の場合、「=CHOOSE(B5,"東京","横浜","静岡","名古屋","大阪")」と入力すれば、
「2」が選択されるので、「横浜」と表示される。



尚、引数には上図の様に、セル番地を指定することもできる。又、番号には整数を指定する。
値は、256個を指定することができる。



又、引数には範囲を指定することもできる。上図の様に、G列とH列の合計を引数で選択する
事ができる。セルH10の、「=SUM(CHOOSE(2,G4:G8,H4:H18))」の場合、引数が「2」なので
「H4:H18」の範囲が合計される。セルH10の式は引数が、「1」なら、「G4:G8」の範囲が合計
される。


45.CHOOSE関数
LOW関数は、指定したセルの行番号が求められる。

セルB4に、「=ROW(B4)」と入力すると、そのワークシートの行番号「4」が表示される。
B4セルの式を下方にコピーすると、連番になりどれかの行が削除されても欠番にはならない。

44.LOW関数
COLUMN関数は、引数にセルを指定すると、そのセルの列番号が求められる。


セルB2に、「=COLUMN(B1)」と入力すると、A列を1として、B列は2列目だから
「2」と表示される。途中の列が削除された場合は、番号が並べなおされる。
43.COLUMN関数
X.表からのデータ抽出
 この章では、表から目的のデータを取り出したり、表のデータを参照して
 計算を行ったりする関数を解説します。
 
関数の実用事例と引数の解説
 表引きに使用する関数の解説


実際に使っているシステムの内容で解説
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