SQRT関数は、数値の平方根を求める関数である。



セルC3に、「=SQRT(B3)」と入力すると計算結果が表示される。
4の平方根は、2と−2であるが、SQRTで求められるのは、正の平方根だけである。
10.SQRT関数 [数学/三角関数]
POWER関数は、数値のべき乗を求める関数である。引数には、べき乗したい[数値]と
何乗するのかの [指数]を指定する。

セルD3に、「=POWER(B3,C3) 」と入力する。


セルD3に、「=2^3 」の計算結果が表示された。また、POWER関数を利用して、平方根や
立方根を求めることもできる。
2の平方根は、「 2の1/2乗 」で求められるので、POWER関数の指数に、「1/2」を指定し、
「 =POWER(2,1/2) 」とすることで求められる。
2の立方根は、「 2の1/3乗 」で求められるので、POWER関数の指数に、「1/3」を指定し、
「=POWER(2,1/3) 」とすることで求められる。
又、べき乗の演算子を使った計算式でも応用できて、2の平方根を計算する式は、「=2^(1/2)」
と「( ) 」(カッコ)で囲んで指定することもできる。

9.POWER関数 [数学/三角関数]
CONVERT関数は、尺度を換算する関数である。

上記の表は、C2の1メートルを換算するものである。


C4セルに、「=CONVERT($C$2,$D$2,D4) 」と入力されている。


セルC4に、「=CONVERT($C$2,$D$2,D4) 」と入力されている。
CONVERT関数は、長さ、重量、温度、容量などの変換に使用できる。
8.CONVERT関数 [エンジニアリング関数]
MOD関数は、割り算で割り切れなかった時の余りを表示する。
引数は、「=MOD(数値,除数) 」の様に指定する。「数値÷除数」の余りが表示される。


上記の表の、割り算の商の余りを取り出すものである。


F3からF6までを選択して、「=MOD(B3,C3)」と入力し[Ctrl]と[Enter]を同時に押す。


選択した範囲のセルに関数が挿入される。
10.5は3では割り切れない。9なら3で割り切れるので、余りは1.5になる。


上記の表は、1ケースの入り数が決まっている商品の、ケース数とケース以外のバラ本数を
C列に入力した、必要本数を基に計算するものである。


セルE3からE6までを選択して、「=QUOTIENT(C3,D3)」と入力し、[Ctrl]と[Enter]を
同時に押す。


E列にQUOTIENT関数が挿入された。必要本数に対するケース数である。


次に、セルF3からF6までを選択し、「=D3*E3」と入力し、[Ctrl]と[Enter]を同時に
押す。


F列に1ケースの入り数とケース数を掛けた、ケース数に対する総入り数が計算された。
これでは、必要本数に対する数量が不足しているので、ケース以外でバラの数量が必要に
なる。


G3からG6までを選択して、「=MOD(C3.D3)」と入力し、[Ctrl]と[Enter]を同時に押す。


G3からG6までにMOD関数が入力された。これがケース以外のバラに必要とする数量である。
100(必要本数)−96(ケース内数)=4(不足数)となる。


上記の表は、給与金額に対する紙幣のそれぞれの枚数を算出するものである。


セルD3に、「=QUOTIENT(C3,$D$2) 」と入力されている。結果10,000円札は2枚必要である。
28,000÷10,000=2.8 で整数部は2である。


セルE3に、「=QUOTIENT(MOD(C3,$D$2),$E$2) 」と入力されている。結果5,000円札は1枚
必要である。2.8の余り部の 8,000÷5,000=1.6 で整数部は1である。


セルF3に、「=QUOTIENT(C3−($D$2*D3+$E$2*E3),$F$2) 」と入力されている。
結果 1,000円札は3枚必要である。28,000−(20,000+5,000)=3,000 で、
3,000÷1,000=3.0 で整数部は3だから、1,000円札は3枚と言うことになる。
 
7.MOD関数 [数学/三角関数]
QUOTIENT関数は、割り算の商の整数部を求めるものである。
引数は、「=QUOTIENT(分子,分母)」の様に指定する。「分子÷分母」となり商の余りは
表示されない。

上記の表の割り算で、割り算の結果に小数点が付く場合、その整数部だけを取り出すもので
ある。


E3からE6までを選択して、「 QUOTIENT(B3,C3) 」と入力し、[Ctrl]と[Enter]を
同時に押す。


選択した範囲のセルに関数が挿入される。ここで大事な点は、「,」を使用することである。
6.QUOTIENT関数 [数学/三角関数]
PRODUCT関数は、値が連続して並んだセルの、値を掛け算する関数である。
縦一列でも横一行でも、どちらも使用できる。

上記の表は、横にB列からE列までを掛け算して、F列に金額を算出する必要がある。


まず、F3からF7までを選択する。そして、「=PR 」と入力すると関数例が表示されるので
[PRODUCT]をクリックし、キーボードの[Tab]キーを押す。


式に「PRODUCT( 」と入るので、「 B3:E3) 」を入力して、[Ctrl]と[Enter]を押す。


F3からF7までに関数が挿入された。

5.PRODUCT関数 [数学/三角関数]

図のD列に、消費税込みの価格を記入しようとした場合、D3セルに関数を書き込み、
それをコピーして、下方のD6まで入力する方法が一般的であるが、キー操作で一度に
下方まで入力することができる。


D3からD6までを選択した状態で、「=C3*1.1」と入力して、[Ctrl]と[Enter]キーを
同時に押す。


すべてのセルに、関数式が入力される。消費税以外にも利用できそうである。
4.消費税の含み込み価格を、全列一度に入力する。[Ctrl]+[Enter]キー操作
SUM関数を自動で入力するボタンである。

表全体を選択して、[オートSUM]をクリックして、現れた[合計]を押すと
(一度合計を選択すると、次回から[オートSUM]を押すと合計になる。)


表のすべての合計部に数値が入っている。


セル内には、SUM関数が記入されている。この計算は、C列とD列を合計している。
もし、E列の合計値に疑問が残れば、「=SUM(E4:E7)」の式をどこかに書いて確認
する事も必要かもしれない。

上の表は、地区合計と全国合計がある。このような場合、[オートSUM]機能を
使用すれば、どのように関数が入力できるのかを検証して見よう。

まず、E列を選択して[オートSUM]を押すと、E列全体に関数が入力される。


次に、C4からD6までを選択して[オートSUM]を押すと、関東地区の小合計が入力される。
以下、同じように関西、中部、九州の小合計を[オートSUM]で記入する。


小計が記入されたので、全国合計のC16からD16を選択して、[オートSUM]を押すと
C列とD列のそれぞれの、小計の合計が記入される。
D16セルを数式バーで確認してみると、小計セルをそれぞれ合計していることが分かる。

3.オートSUMボタン [数学/三角関数]
数値の合計を求める関数である。

「=SUM(E3:E6)」これは、E3セルからE6セルまでの値を合計する。
SUM関数の引数には、合計したい複数の値をセルで指定する。連続したセルにある値を
指定するのが基本であるが、離れた場所のセルを指定することも可能である。


「=SUM(E4:E7,H4:H7)」
この場合は、E列とH列の合計を計算したものである。値のセルが離れた位置にある場合は、
セル番地を「 , 」(カンマ)で区切って指定する。


この場合の入力方法は、H8に「=SUM( 」と入力して、E4からE7までをカーソルで
選択すれば、式に入力される。




E4:E7の後に、「, 」(カンマ)を入力し、H4からH7までを選択すると式に入力されるので、
最後の「 ) 」(カッコ)を入力すれば完了になる。
このように、カーソルで範囲を選択して入力することもできるので、複雑な範囲の指定は、
カーソルを使用することも有効である。
2.SUM [数学/三角関数]

関数式の結果を四則演算することも可能で、その場合「関数名」が四則演算の対象になる。
例えば、関数の結果に数値を掛ける場合は、「=関数(引数)*数値」の様に指定すればよい。
複数の関数の結果を足したい場合は、「=関数(引数)+関数(引数)」の様に指定する。
又、関数の引数に直接、四則演算を指定することも可能である。例えば、セルの値に1を足し
たものを引数にしたい場合は、「=関数(セル番地+1)」の様に指定する。
計算式は左から順に処理されるが、掛け算、割り算が含まれる場合は、それらが優先される。
足し算、引き算を優先したい場合は、「( )」で囲めば ( ) 内の式が優先される。
1.関数の結果を四則演算する。
U.四則演算
 この章では、足し算、引き算、掛け算、割り算の四則演算に使える関数を解説します。
 
関数の実用事例と引数の解説
四則演算に使用する関数の解説


実際に使っているシステムの内容で解説
  EXCEL VBA 講座